乾期になると土中にまゆを作り、雨期が来るまで夏眠する熱帯魚もいます。
いわゆる肺魚の仲間たちです。
肺魚は古生代に出現した原始的な魚類ですが、夏眠することができるのは原始肺魚類から高度に進化したプロトプテルスやレピドシレンという種類です。
こうした現生の肺魚類は乾期が近づくと水底に潜って体を丸め、丈夫なまゆを作ります。
乾期の間はまゆにこもり、エサを取ることもなく、ただひたすら代謝を抑えてじっとしていますが、やがて雨期になり、池がもとのように水で満たされると、水底からはたくさんの肺魚たちが這い出してくるというわけです。