熱帯ナマズの仲間には変わった方法で乾期をやり過ごす種類がいます。
クラリアスという、細長く平たい熱帯魚です。
クラリアスは乾期が近づいて住んでいる池の水位が減り、危機感を感じると、突如、水から這い出し、より大きな池を目指して、体をくねらせるようにしながら草原の上を全力で走り出すのです。
クラリアスは少しの間であれば、体が湿っているかぎり陸上を進むことが出来ます。
きっとクラリアスは何らかの感覚器官によって、大きな池がある方向を知ることができるのでしょう。
ちなみにこうした引っ越しは他の水生動物にも見られ、水なしでは生きられないワニも池の水位が減ってくれば、新たな池をめがけ、普段は考えられないようなスピードで草原を駆けていきます。