熱帯卵胎生メダカは親魚の体内で卵が孵り、稚魚を産む熱帯魚です。
グッピーやプラティなどのポピュラー種を除くと、どちらかというと一部のファン向けに輸入される熱帯魚と言えそうです。
卵胎生メダカの原種は一般にあまり目立たない控えめな色彩をしていますが、この仲間にあってひときわ目をひくのが小型ポエキリア属で、このグループは他の熱帯魚には見られない繊細で特徴的な美しさがあり、同じ種でも地域によるバリエーションも豊富で、たいへん興味深く魅力的な熱帯魚です。
熱帯卵胎生メダカを飼育する場合は弱アルカリ性の水が適していると言われます。
ただ、実際に飼育してみるとPHや硬度はよほど極端でない限り、あまり神経質に考える必要はなさそうです。
それよりも水の清潔さが肝心で、特に窒素酸化物の蓄積には注意します。
大型種やグッピーなどには十分な水流と新しい水を与えてあげると調子が上がってきますし、ドワーフモスキートフィッシュなどの小型種の場合は止水環境に適応できる種も多く、バランスさえ取れていれば数ヶ月も水換えせずに状態良く飼育できる場合もあります。