熱帯胎生メダカは親魚と稚魚が胎盤でつながっている熱帯魚です。
生まれた稚魚にはへその緒もあります。
卵ではなく子を産むという点では卵胎生メダカと同じですが、卵胎生メダカとは産児のシステムが全く違うため、卵胎生メダカに対して、真胎生メダカなどと呼ばれたりもします。
卵胎生メダカに比べて大きな稚魚を産む傾向にありますが、産まれてくる稚魚の数はたいへん少なく、養殖には時間のかかる熱帯魚です。
熱帯胎生メダカは総じて目立たない体色ながらも愛嬌のある優しい顔立ちと神秘的な繁殖形態が魅力的な熱帯魚です。
入手は困難ですが丈夫で飼いやすく繁殖も容易です。
ただし、とにかく稚魚の数が少ない上に、育ててみたらオスが一匹だけだったということもありますので、特に幼魚期はこまめな換水と1日2回以上の給餌をしっかり押さえて、全ての稚魚を育て上げるつもりで飼育することが大切です。