ベタもグッピーやネオンテトラなどと共に、まだ熱帯魚の飼育が今ほど一般的ではなかった時代から愛されてきた熱帯魚のひとつです。
ベタのその長い優雅なヒレとトロピカルカラーの美しい体色は、いかにも熱帯魚らしい雰囲気を楽しませてくれます。
この長いヒレはベタ・スプレンデンスを品種改良したことによって生み出されたものです。
なお、元となった原種のベタ・スプレンデンスはとてもヒレが短く、ずんぐりとした印象をしています。
ベタはオス同士で激しく争う闘魚としてもよく知られています。
オスのベタを入れた容器を二つ並べたり、鏡を見せたりすると、ヒレとエラを大きく広げて威嚇し、その強烈な色彩も一段と映え、たいへん美しい瞬間を見せてくれます。
また、ベタはエラにラビリンス器官という特殊な構造を持っていて、水面から口を出し空気呼吸することもできます。
このため、水中の酸素不足にはたいへん強く、これがベタはビンのような小さな容器でも飼えるとされるようになった由縁です。