日本に帰化した野生グッピーを確認しに行ったことがあります。
グッピーも熱帯魚ですから冷たい川では暮らせませんが、温泉の排水が流れ込む小川などに生息している場合があります。
やはり卵胎生魚だけあって、温度さえ保たれていれば日本に元からいた魚よりも優位なようで、その川では先住の小魚たちは、全てグッピーに駆逐されてしまっていたようでした。
川にはアフリカ産のティラピアもいましたので、彼らもまた、この川の元の住人を駆逐してしまった大きな原因のひとつと考えられそうです。
今ではもうグッピーしかいないので、ティラピアはグッピーを食べて暮らしているものと思います。
野生グッピーは熱帯魚ショップでよくみられるグッピーとはだいぶ印象が違い、野生種のような短いヒレと目立ちにくいシンプルな色彩をしていました。
ここのグッピーがもとはヒレの長い観賞用のグッピーだったのかどうかはわかりませんが、もしそうだとしたら、原種タイプに先祖返りするというのは予想しうることではありますが、実際にそれが起こっているとなると興味深くもあります。
オスはとても小さく、メスが極端に大きいのも、いかにも野生グッピーといった感じです。