熱帯魚というと寒さに弱いというイメージがあるのではないでしょうか。
実際、確かにその通りですし、特殊な場合を除いて、熱帯魚は日本の冬を保温なしで飼育することはできません。
ただし、熱帯魚ショップでは海外の温帯魚も売られていますので、もちろんそうした種類であれば無加温での飼育も可能です。
ドワーフモスキートフィッシュやリビュルス・キリンドラキウスなど、意外にその種類は多く、中にはチョウザメのように暑さに弱い観賞魚すら販売されています。
さて、ここまではいたって当たり前の話なのですが、実は熱帯魚の中には、寒さにも暑さにも弱い種がいる一方で、暑さにも寒さにも耐えうる種がいるのです。
特に熱帯アジアの低地に生息する熱帯魚には寒さに耐性を持つものが多いようで、私はベタ・スプレンデンスを10度を下回る環境の中、無加温でひと冬を越したことがあります。
もちろんこれは特殊な例ですし、とてもすすめられるような飼育方法でないことだけは確かなのですけど。
ところでドクターフィッシュは温泉のような40度近い高水温でも元気なため、寒さには弱いという思い込みをしがちですが、実は暑さだけでなく寒さにも強い熱帯魚です。
エサ食いは熱帯魚の状態を把握する上での重要な指標となりますが、ドクターフィッシュは10度近くでもエサを良く食べ、問題なく飼育することができます。