ベタは繁殖も比較的かんたんに楽しめますので、産まれてくるオスのベタたちを一匹づつ分けて飼育できるだけの余裕があれば、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ベタの繁殖を観察するためには、まずオスとメスを別々に分けて飼います。
普段は控えめにしているエサやりも、このときばかりは、特にメスには十分にエサを与えておきます。
もちろん残りエサが出ないようにだけは注意しておきましょう。
やがてオスは泡で水面に巣を作ります。
このとき水槽に浮き草を入れておくと、こわれにくいしっかりした泡巣ができあがります。
ベタのオスが泡巣を作ったら、ふっくらと丸みのある体型になったメスをオスのいる水槽に入れるだけで、たいてい一日か二日ほどで産卵します。
メスを水槽に入れてしばらくはオスに追い回される場合もありますが、よほどひどくない限りはしばらく様子をみながら、むやみに介入せず見守ります。
ベタの求愛はたいへん激しく、まるでケンカをしているようで、産卵後のメスはたいていヒレがボロボロになってしまいます。
産卵が終わったら泡巣を壊さないようにメスを取り出します。
オスは卵や稚魚をかいがいしく世話しますので、稚魚が泳ぎ出すまではオスに任せておくのが良いです。